FXとは、外為証拠金取引の事です。

このブログをご覧になる方で、FXが何だか分からない、という方はいないと思いますが、ひとまず念のため、FXについて解説したいと思います。

FX = Foreign Exchange

Foreign(海外の、外国の) Exchange(両替)。この頭文字を取って、FX、となっています。

ただ、このままの意味だと、外貨普通預金などもFXになってしまう訳ですが、通常FXと言った場合には、『外為証拠金取引』の事を指します。例外があれば寧ろ知りたいくらいです。

 

さて、FXの特徴ですが、幾つかあります。

まず大きな特徴として、レバレッジが掛けられる事。

レバレッジというのは「てこ」の英語で、要するに『倍率が掛けられる』という事です。

 

例えば、国内のFX事業者ですと、金融規制の関係で25倍までの倍率に限定されますが、取りあえず25倍の取引が出来るのです。

イマイチ分からない、という方の為に、わかりやすく解説をしていきます。

 

銀行などにある「外貨普通預金」。これは倍率1倍です。レバレッジが掛かりません。

例えば、ドル円の相場が1ドル105円だったら、1ドル買うのに105円必要です。2ドル買うなら210円。

一方FXの場合、105円の資金があれば、2625円分のドルを買う事が出来ます。1ドルの価格で25ドルの取引が出来る、という事です。

 

これが何を意味するかというと、例えば200万円を投資するとします。外貨普通預金でドルを200万円分購入する、と。

計算がややこしいので1ドル=100円で計算しますね。

200万円分(1ドル100円)ですから、20,000ドルです。この量は、減りも増えもしません。

変わるのは、相場価格です。ドル円の価格は、NHKのニュースでも流しているほどに日常ですが、時々刻々と変化しています。

ドル円の相場が変動して、1ドル102円になったとします。すると、20,000(ドル) x 102(相場価格)= 2,040,000(円)。

元々の投資額が200万円ですから、差額の4万円、為替差益(かわせさえき)が得られた、という格好になります。

但し書きです。実際の売買時に於ける話。
ここでは、説明を簡単にする為に「ドル円の相場価格とドル・円の量」だけで計算していますが、実際には外貨普通預金の場合、TTSとTTBという2つのレートがあり、それが実質的な手数料として掛かってきます。 TTS・TTB等については、ここはFXのブログですので省きますが、いずれにしても、単純にNHKで流れているレートで取引出来る訳では無い、という事はFXでも共通ですので、覚えておいて下さい。

 

因みに、今の例で行くと、ドル円が100円から102円になった、という事で「円安になった」と表現します。

数字が高くなるのに「何故安い?」というのが大体の初心者の方のつまづきポイントなんですが、これは「円の価値が下がった(安くなった)」という事です。

例えばですが、1ドルを買うのに50円しか掛からない時と、100円掛かる時とでは、どちらの時の方が円の価値が高いでしょうか?

相手は同じ「1ドル」ですから、50円で買える=円が強い=円高、という訳です。

 

さて、引き続きFXの場合を説明します。国内FX事業者の「25倍」の前提で話を進めます(海外事業者だと400倍とか1,000倍とかもあります)。

200万円をドル円(1ドル=100円)に25倍で突っ込みます。すると、500,000ドルを買うことが出来ます。

もし1倍だとしたら5,000万円必要なんですが、25倍のレバレッジが掛かるので200万円で済みます。

ここで、同じように1ドル100円→102円になった、としましょう。すると、500,000(ドル) x 102(相場価格)= 51,000,000(円)。100万円の為替差益が得られます。

1倍の時の利益が「4万」で、25倍の時の利益は4万の25倍で「100万」となる訳です。原理的にはそれほど難しい訳ではありません。

 

勿論、相場が思った方向に行かなかった場合、損をする場合もあります。

同じように2円幅で逆行した場合、外貨普通預金であれば4万円の損で済みますが、25倍のFXであれば100万円もの損失となります。投資資金の半分を失う訳です。

ですので、安易にレバレッジを上げて取引するのは、あまりお勧めはしません。特に国内FX事業者の場合は、です。これには訳があります。

 

国内FX事業者には、「ゼロカットルール」が無い。

ゼロカットルール、という単語が出てきましたので説明します。

FXの場合、相場が急激に動いた場合、時として元本以上の損失を被る事があります。

先の例でいけば、4円逆行すれば元本ゼロで済みますが、5円逆行した場合、「マイナス25万円」の損失が発生します。

 

この「マイナス25万円」の扱いが、国内FX事業者と海外FX事業者とでは、完全に異なります。

 

基本、国内FX事業者の場合、「マイナス25万円」は債務として発生し、支払う義務が生じます。

ある意味とてもキツい。投資元本を失って更に債務まで背負うのですから、たまったものではありません。

一方、海外FX事業者の場合ですと、メジャーな事業者であれば基本的に『ゼロカットルール』というものを採用しています。

これは端的に言えば、マイナスが発生しても、ゼロまで戻すよ、というルールです。

 

先日起こったスイスフランショックなどでは、国内FX事業者が「レート提示(売買)を停止」してしまい、価格が暴落した後の、再開したレートでロスカット(後述)が発生した為、大規模な「マイナス」が発生した、という事案もあります。

 

ある意味、国内FX事業者を使うのは、リスクです。

ただ勿論、海外FX事業者が万々歳という話でもありません。

これは項を別に割いてお話ししたいと思います。

 

ともかく、国内FX事業者の場合には、ゼロカットルールが無く、発生したマイナスは全て支払い義務のある債務になるので(払わなければ裁判の後差し押さえ、まで普通にあります)、余裕資金がしっかりある方が低レバレッジで運用する場合を除き、お勧め出来ません。

 

レバレッジとの適切な付き合い方

それでは、ようやくFXの話に本格的に入っていきたいと思います。ここからは、国内の25倍規制に限らず、最大1,000倍までの射程距離で話をしたいと思います。

 

まず、レバレッジが1,000倍まで行けるから、と言っても、MAX1,000倍の取引をしては行けません。

FXには、証拠金維持率、というものがあります。これは、倍率と余剰資金(と現在の差損益)から導かれるものですが、MAXで投資すると「維持率100%」からスタートします。

もう一つ知っておいて欲しいキーワードに、ロスカット、というものがあります。これは、「このパーセンテージを下回った場合、ポジションは強制的に決済される」という値です。

 

ロスカットが証拠金維持率20%、最大レバレッジが1,000倍の業者を例に取ってみましょう。

1Lot(売買単位:基本的に1Lotは10万通貨単位です)売買したとして、1,000倍ですと8銭レートが動いただけでロスカットに達します。

8銭なんて、本当に一瞬で動く事があるので、こんな事をしては資金を捨てるだけです。MAXBETは決してしてはいけません。

 

適切なレバレッジは、せいぜい100倍まで、というところでしょう。これは私の経験則的なところもありますが。

勿論、もっと余裕資金があれば、100倍までレバレッジを高めずに行った方が安全です。証拠金維持率20%までには遠いでしょうから。

ただ、取引手法として、スキャルピングなどの「高Lot・短時間売買」をする様だと、100倍では物足りないかも知れません。

人によって「向く手法・向かない手法」があるので一概には言い切れませんが、安易にハイレバレッジの取引をすると、大体痛い目を見ます。

 

海外FX事業者って、出金拒否とか聞くけれど……

海外FX事業者の中には、元から詐欺を働く目的で運営していて、利益が出ても出金出来ない、という様な業者もあります。

勿論、詐欺的出金拒否業者は最初から避けなければいけません。損するだけですから。入金してもいけません。

ただ、中には「グレーゾーン」な話もあったりするのです。ここではそんな「グレーゾーン」の話をしましょう。

 

とある海外FX事業者があります。今でもあります。営業中です。

その事業者は、過去に大規模な出金拒否を行った、という履歴が、Google検索などをすると出てきます。

そう聞くと、「その業者とは絶対に付き合ってはいけない!」と思うかも知れませんが、ちょっと待って下さい。

実はその大規模な出金拒否事件、『その事業者の利用規約に違反する取引』をして得た利益が、出金拒否されたのです。

 

どんな会社相手でもそうですが、基本的に「利用規約」が大前提です。

利用規約違反をすれば、資金凍結や、最悪アカウント抹消なども普通にある事です。これはFXに限らず、楽天市場でもなんでも一緒です。

その時の事件では、利用規約で禁止されていたアービトラージ取引を機械的に行った、と言うのが真相でした。因みに、実施国は中国です。個人プレーの話では無かったとも聞きます。

海外FX事業者の中には、例えば「自動売買プログラム(EA)の使用を禁止する規約」を持っている会社もありますし、上記した様にアービトラージを禁止する会社もあります。

 

ですので、海外FX事業者を選ぶ際にはまず、

 

「1.Googleで「○○(事業者名) 出金拒否」などと検索して、詐欺業者で無いか確認する」

「2.いざ利用するとなったら、利用規約をしっかり読む」

or

「2′.「○○(事業者名) 禁止」など検索し、『してはいけないこと』を明確にする」

 

ことが大切です。

因みに、金融庁のサイトに行くと、大半の『善良な』海外FX事業者が警告出されています。

これは、今現在の日本の法律上の問題です。以下がその法律の解説になります。

海外所在業者であったとしても、日本の居住者のために又は日本の居住者を相手方として金融商品取引を業として行う場合は、金融商品取引業の登録が必要です。登録を受けずに金融商品取引業を行うことは禁止されており、違反した場合は5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金という罰則が定められています。(金融商品取引法第29条及び第197条の2第10号の4) 外為オンライン

実際に海外FX事業者に「懲役5年以下or500万円以下の罰金刑」が処された例はありません。

 

法律に規定があると不安、と思う方もおられると思いますが、ちょっと考えてもみて下さい。

FXの世界は、基本インターネットで話が進みます。電話取引とかではありません(昔はありましたが)。

そのインターネットの世界で、国籍が関係ありますか? 所属国が問題になりますか?

しかし日本の法律は、「日本の居住者」を相手にするのであれば、全て金融商品取引業の登録が必要、としています。

 

明らかに、時代錯誤。今のグローバルネットワーク社会に於いて、あり得ない法律だ、としか言い様がありません。

金融庁のサイトでは、とにかくこの「金融商品取引業の登録」が無く日本語サイトを運営している海外FX事業者を軒並みリストアップしています。

最大の問題は、「どの警告も一律」という点です。その警告が詐欺的だからされたのか、単に無免許だからされたのか、そういった情報は一切ありません。

これでは、末端投資家にとって、金融庁は何の情報も提供していないのと同様です。

まぁ……国内FX事業者を優遇したい、という意図が金融庁にあるのであれば、成功しているのかも知れませんが。

 

基本的に当サイトでは、ゼロカットルールがある海外FX事業者を推薦します。

ただ、余裕資金がしっかりある方にとっては、国内FX事業者もある意味使いやすいので、そちらも紹介する事はあります。

特に、近頃は国内FX事業者それぞれ、工夫を凝らしたサービスを提供しているので、単にMT4で「勝手にやってくれー」という感じの海外FX事業者とはひと味違うサービスを味わいたいのであれば、国内FX事業者を選択する、というのは「あり」だと思います。

 

結局のところ、取引して、差益が出て、それがしっかり出金出来る。

また、約定拒否や異常なレートによる決済(ストップ狩りなど)が無い。

そういう事業者であれば、何処を利用しても良いと思います。あとは資金量と好みの問題かと。

 

それでは、ひとまずこれにて、FXとはなんぞや、という話を終えたいと思います。

読了お疲れ様でした。