FX取引の特徴を基本から。

外貨普通預金とFXを比べると明らかなんですが、外貨普通預金が「買い」しか出来ないところ、FXでは「売り」も「買い」も出来るので、チャンスは倍増します。外貨普通預金だと、円安にならないと為替差益は出ませんが、FXの「売り」でポジションを取れば、円高を簡単に利益化することが出来ます。

勿論、投資ですから、常に成功するとは限りません。損をすることも多々あります。面白いのは、売買手法として「コツコツ負けてドカンと勝つ」なんていうのまである、という事です。負ける事が嫌、という方からすれば信じられない様な話かも知れませんが、これはEA、要するに自動売買プログラム(EA=エキスパートアドバイザー)がよく取る手法だったりします。

 

FXで儲けようと思ったら、裁量取引の基本はまずマスターしておかなければいけません。と言うか、ともかくIFDとかIFOとかOCOとか言われて「えっ。何それ」とか言ってる間は、基本的にデモトレードで『無料で』練習すべき期間です。今挙げた3文字英語は全て「注文の通し方とその条件」なんですが、これが出来ずにトレードする、というのはまさに自分からお金を捨てに行く様なものです。

 

では、どうすればFXでお金が稼げる様になるのでしょうか。

今回は、FX取引の特徴から考えて「こうすれば良いかも」という話をしたいと思います。

FXは「どの通貨ペアで」「どういう戦略で」行くかで決まる。

まずFXでは、通貨ペアというのが非常に重要です。

通貨ペアとは、ドル円とかユーロドルとか、ユーロポンドとか、通貨の数だけペアがあります(取り扱っているかは別問題ですが)。

 

よく、日本人だからと言うか慣れ親しんでいるから、という理由だけで『ドル円』だけに取引を絞ってしまう人がいるのですが、それはそれでもったいないとも思います。勿論、ドル円でいっぱし稼げる専門家肌のトレーダーさんであれば、別に問題は無いのです。慣れ親しんだ手法と通貨ペアでガンガン稼いで下さい。

 

まずドル円。

私たち日本人が日本のメディアから情報を得て投資する場合、日本の経済メディアはアメリカ中心ですから、情報が得やすい、というメリットがあります。FRB議長の発言とかも簡単に入手出来ますし、今であればトランプ大統領のサプライズ発言とかもある程度リアルタイムに受信して投資行動に活かす事も、もしかすると出来るかも知れません。

 

ただ、ドル円にはそういう「情報」のメリットがあるにしても、特徴を捉えておく必要があります。

よく言われる事ですが、『有事の円買い』というのがあります。戦争だったり大規模災害だったり、はたまたスイスフランショックだったりとか、とにかく「インパクトがデカい有事」では、円が買われます。買われる、という事は、基本円高に振れる、という事になります。しかし一方で、ドル円には≪日銀の為替介入≫というトラップがあったりします。最近はされていないようではありますが、日銀が「○○円を死守」と設定して無制限に為替介入をすると、その○○円の壁は決して破れません。何せ国を挙げて為替操作してくるのですから、トレーダーが束になってもなかなか敵うものではありません。

ただこれにも例外というか、失敗事例も多々あります。為替介入のタイミングが遅れたり、資金投入量が中途半端だったりして介入の効果が上手く発揮されない、という事態も過去にはありました。特に、いわゆるヘッジファンドが調子を揃えて円買いに動いた時があり、その時はもう本当に熾烈な為替合戦が展開されました。

 

為替介入などで一定の値に防壁が出来ると、そこがチャート上「レジスタンスライン」になります。要するに、破れないラインです。

世の中には、チャートだけを見てトレードするトレーダーも数いますから、鉄壁のレジスタンスラインが構築されているのを見た場合、そこからの反転を狙う、という行動に出てきます。勿論、反転するタイミングはそこまで簡単には読めませんが、それでも「レジスタンスラインを破る方向に賭ける」というのは、こと為替介入のシーンでは得策ではありません。

 

まぁ……そういう特殊環境下で無ければ、ドル円は比較的初心者にも扱える簡単な通貨ペアだ、と言う事が出来ます。

 

続いてユーロドル。これが世界の基本通貨ペアだと思って下さい。

日本円を決済通貨として利用してFXをしようとすると、ユーロドルは非常に計算が面倒だったりします。ドル円であれば、1Lotで1pipsで1,000円、とか分かりやすいのですが、ユーロドルを円でポジション持ったりすると、1pips動いたら「実際幾ら動くのか」がまるっきり計算が立ちません。

ただ、難しくは考えないで下さい。基本的に、利益が上がれば良いのですから。

ユーロドルは、ユーロ圏の不安定さが時折問題となりますが、これも比較的安定した通貨ペアになります。ただ日本円での換算が出来ない(無理ではないにしろ、パッと見では分からない)ため、感覚的に捉えづらい印象を持たれる方は多いです。

今現状では、ユーロドルを主軸にするのはちょっと難しい時期かな、と思ったりします。現在イギリスのEU離脱問題でユーロ圏が揺れていますから(もっと揺れているのはイギリス・ポンドですが)、自信が無いようであれば今の時期はユーロドルはパスする、というのも一つの手段かと思います。

 

そして、その話題のポンド絡みで、ポンド円。1日で4円とか平気で変動してくれる、まさにジェットコースター系通貨です。

ドル円だと、余程大きなインパクトが無ければ、前日比±1円程度の範囲で動くところ、ポンド円ではその3~5倍の値動きをします。ですので、初心者向けではありません。ただ、短期間に一気に稼ごうと思ったら、ポンド円は結構面白い通貨ペアだったりします。実際私の最も得意とする通貨ペアが、このポンド円だったりもしますし。

ポンド円で稼ぐ為のコツとしては、取りあえず「資金は潤沢に」。コレに尽きます。と言うのも、3円下がってそこから反転して5円上がる、とかそういうスリリングなチャートになる事もしばしばあるので、証拠金をしっかり入れておかないと、ロスカット喰らって退場、という羽目に遭いかねないのです。逆に言うと、証拠金が潤沢にあれば、ジェットコースター的な値動きの中で、焦らずに損切りもせずに、じっと利食いのタイミングを待つ事が出来ます。

ポンド円での取引の場合、デイトレードか、せいぜいポジション持って2~3日程度でしょうかねぇ……それ以上に長くポジションを保有するのは、リスクがあります。勿論当然のことですが、トレンドに上手く乗れて何日もポジションを持っている、というのであれば別に早々に手放す必要は無いのですが、短期トレンドがコロコロ変わるのもポンド円の特徴だったりするので、あまり長い間ポジションを持ち続けるのは、少々危険かと思います。

 

あと、日本人に何故か人気なのが(最近は少し下火ですが)、高スワップ通貨ペア。南アフリカ・ランド円とか、そういうのも含みます。

スワップって要するに、日々の利子なんですが、レバレッジが掛かっているだけに、その額も捨て置く事は出来ない程度にはなる、というのが「スワップ益」を狙うタイプの方の主張です。ただ個人的には、あまりこの取引手法は推奨しません。何故なら、ドル円ベースで1円2円円高になっただけで、スワップ益の総額が簡単に吹き飛ぶからです。超長期に渡ってポジションを保有しておく、要するに「定期預金的」なFXの使い方をするのであればまぁ、手法としてもありなんですが、そこまで塩漬け覚悟で保有するんだったら、普通に投資信託とかやった方がリスクも少ないしリターンも……とか思ってしまう訳です。敢えてFXというプラットフォームを選ぶ意味が無い。

通貨ペアが決まったら、取引手法を決めよう。

まぁ別に通貨ペアを1つに固定する必要なんて元々無いんですが、初心者の方は、あまりあれこれと通貨ペアを触らずに、どれか1つに絞った方が良いかと思います。まずドル円を推奨します。

 

その上で、どういう取引手法を取るか、です。これはライフスタイルとも関わります。

例えば、24時間PCに貼り付けるだけの体力気力があるのであれば、スキャルピングなども良いかも知れません。逆にごく短時間しかチャートを見られない人にも、スキャルピングはお勧めです。

スキャルピング、というのは、高レバレッジでもって少ないpipsを何度も取っていく、という手法なので、細切れの時間でも行けます。ただ、値動きが大きくなるタイミングを上手く狙わないと「ASK/BITの差で負け」しますから、東京オープン、ロンドンオープン、ニューヨークオープンの各時間に動ける、またはそのどれかの時間は集中出来る、という方でないと、スキャルピングは効率的とは言い難いです。

 

一方、ある意味資金力があり稼ぐ為の時間も掛けられる方は、デイトレード型のスタイルがお勧めです。

デイトレードでは、一般的にポジションを1日~数日程度保有するタイプが多いです。「デイ」ですから厳密には1日のうちに決済するのが基本なのかも知れませんが、私としては「無理して1日で決済しなくても良いじゃない」と思うので、数日単位のポジションもデイトレードに入れています。

デイトレードのメリットは、一喜一憂せずに済む事です。どうしても初心者の方は、ポジションをいつでも保有していたい、という欲求に駆られます。これは「取引すればするほど、稼ぎのチャンスが生まれる」という『幻想』から生まれます。実際には同等のリスクも取る訳ですから、必ずしもポジションを取りまくる事が利益増大に役立つ事は無いのですが、初心者の方は誤解しがちです。これを揶揄して「ポジポジ病」なんて言ったりもします。

デイトレードの視点で考えると、数日単位の考えですから、今10pips下がった、今5pips上がった、と相場に振り回される事がありません。もっと大きなトレンドを追って、大きく利益を取る事を目標とします。基本昔の私はこのスタイルで、低レバレッジでデイトレード、ポンド円、というのが鉄板でした。これで月利20%とかを上げていたので、それなりに有効な手法です。ただ、「低レバレッジ」というところが本当に重要で、デイトレードでトレードしていると時として大きく含み損が出る事があるのですが、それに耐えられる証拠金維持率を維持しなければならないのです。

 

他にも色々な手法があります。手法と言うか、ファンダメンタル(経済指標であったり要人発言であったり)を重要視するか、チャートを重要視するか、といった基本スタイルの部分でも変わってきたりもします。私の場合、主にボリンジャーバンドというのを用いてポンド円を追いかけていたので、ファンダメンタルに関しては『回避』という方策を採っていました。ファンダメンタルで相場が動くときには、場合によってトンデモナイほどにプライスが激動する事があります。大体は「いってこい」になる事が多いのですけれど、時としてそのファンダメンタル要因が元でトレンドが出来たりもします。トレンドに乗ったポジションをたまたま持っていればそりゃ良いのですが、トレンドと逆行するポジションを持っていたならば、永遠にそのポジションは塩漬けか、またはロスカットに掛かるか、損切りをしなければ行けない事になります。

ですので私は、ファンダメンタルで相場が動きそうなときは、ポジションを全部クローズします。安全策、と言っても良いかも知れません。

 

因みに、このブログでこれから語っていくEAを用いたFX自動売買をするのであれば、個人的にはファンダメンタルは『完全回避』すべきと思っています。EAの中には、ファンダメンタルが動いても耐えられる、という謳い文句のEAもありますし、EAのバックテストでもそれが証明されている、とするケースも多々あるのですけれど、無限大に資金があるならばともかく、レバレッジを掛けて投資運用している関係上、EAという「急変時に即応できないプログラム」が主導権を持っている状況では、正直言って危険です。実際先日私も、正月のドル円高騰でもって小資金で回していたEAの口座がゼロカットを喰らいました。まぁその口座は本当に「高レバレッジのギリギリ運用」だったので、飛んでも仕方ないという側面はあったのですが、それでも「EAの『推奨Lot数』」に合わせた設定をしていて、飛んだのです。ですからやはり、EAに全てを任す、というのはリスクがある、という事は覚えておいて下さい。

 

次の項では、EAについて話を進めていきたいと思います。ご期待下さい。